【過活動膀胱】治療薬(市販薬・漢方)が必要な過活動膀胱の症状と原因

 

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頻尿の原因・症状は様々ですが、今回は頻尿の原因の一つである『過活動膀胱』についてお話していきたいと思います。

過活動膀胱の症状

過活動膀胱の代表的な症状は、急激な尿意、トイレの回数が増える、残尿感といった頻尿の症状になります。

通常の膀胱は、尿意を感じたら少し我慢ができ、自分で排尿をコントロールすることができます。

通常の排尿についてはこちらをご覧ください。

しかし、過活動膀胱の方は、尿がまだ膀胱にあまりたまっていない状態にも関わらず尿意を感じます。

すると膀胱の筋肉である排尿筋が勝手に収縮を始め漏らしてしまいそうになります。

また、我慢できずに漏らしてしまうことを切迫性尿失禁といいます。

漏らすことを恐れ、自然とトイレのタイミングが早くなり、回数が増えてしまい、頻尿の症状がでます。

このように過活動膀胱は日常生活に支障が出てる症状になります。

男女・年齢別の過活動膀胱に悩む方々について

上記のグラフを見て分かる通り、近年の調査では、80歳になるまでの間に過活動膀胱を経験している方が男女問わず非常に多いです。

実際の人口の割合で計算すると、810万人もの方が過活動膀胱の症状が出ていることになります。

先ほどもお伝えした通り、日常生活に支障がでてしまう症状なだけに、とても深刻な悩みとなります。

過活動膀胱の原因とは

過活動膀胱の原因は、様々な要因が考えられるため、明確には分かっていません。

原因として考えられる中で最も発症率が高いものが、原因不明の突発性のものになります。

その他、神経系のトラブル、粘膜トラブル、前立腺肥大症が考えらます。各原因について詳しく見ていきましょう。

脳・脊髄の神経系のトラブルが原因の過活動膀胱

蓄尿、排尿を行うために重要な働きをしているのが、膀胱、脳、脊髄になります。

各臓器の神経が正常な働きができない状態になると、膀胱は制御不能になってしまいます。

すると頻尿状態、急激な尿意、尿漏れの恐れがでてきます。

通常膀胱に尿が溜まると膀胱なの神経がそのことを察知し、脊髄を通して脳に伝えます。

脳はこの情報から排尿するか膀胱するかの指令を送ります。

この時、脳が脳血管障害などで神経のトラブルを起こしていると先ほどのような症状がでます。

脳血管障害の病名として、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などが挙げられ、ヘルニアなどの脊髄損傷も同様の症状が現れます。

脳血管障害の方が手足に麻痺が出ている時には、頻尿や尿漏れの可能性が高くなります。

膀胱内の粘膜トラブルが原因の過活動膀胱

膀胱内の粘膜にはたくさんの神経が張り巡っています。この神経が、膀胱に溜まった尿や膀胱の膨らみ、刺激を感知し、脳に状態を伝えています。

もし、膀胱内の神経にトラブルが生じると膀胱が過剰に活動を起こし、過活動膀胱になってしまいます。

粘膜は、ただ、尿を外に通さないようにするためだけではないことがこのことから良く分かります。

前立腺肥大症が原因の過活動膀胱

前立腺肥大症は中年以降の男性特有の病気になります。

前立腺は尿道の周囲を囲むようにそんざいしているため、肥大してしまうと尿道を圧迫、締め付け、尿の通りを悪くしてしまいます。

その結果、1回で全ての尿を排尿できなくなります。

腎臓で作られた尿はどんどん膀胱に溜まっていくため、膀胱は尿を出そうと常に無理をしている状態になってしまいます。

すると膀胱の活動が以上に高まり、過活動膀胱になってしまいます。

このように前立腺肥大症の方は、過活動膀胱を併発恐れが非常に高いと言えます。

原因不明の突発性の過活動膀胱

上記のように過活動膀胱の原因とされている病気がある中、最も過活動膀胱になる確率が高いと言われているのが、突発性の過活動膀胱になります。

こちらは原因不明となっていますが、女性に多く見られる症状ということから、加齢による女性ホルモンの低下が関係しているのではないかと考えられています。

過活動膀胱の治療法と治療薬について

過活動膀胱に効果のある抗コリン薬での治療が一般的になります。

抗コリン薬は膀胱の以上な収縮を抑える効果があります。

もともとは切迫性尿失禁の方に向けて作られた薬でもあります。

服用するものから、下腹部に貼り付けるテープ剤など複数種類存在します。

抗コリン薬の服用の他にも、電気や磁気で膀胱や尿道の神経を刺激して働きを活発にさせ、排尿の動きをコントロールし、改善させる治療法があります。

また、男性の場合、前立腺肥大症の症状を改善する必要があるため、αブロッカーを一緒に服用することがあります。

抗コリン薬

抗コリン薬はテープ剤のオキシブチニン(ポラキス)、錠剤や粉薬のプロピベリン(バップフォー)、ソリフェナシン(ベシケア)、トルテロジン(デトルシトール)、イミダフェナシン(ステーブラ、ウリトス)などの様々な複数種類存在します。

過活動膀胱に非常に効果のある薬ですが、口の渇き、便秘などの副作用が伴うものがあります。

中には、血圧を下げる薬としても使われるため、低血圧の方は使用できない薬があるので注意が必要です。

抗コリン薬は飲み始めてから約1週間、長くて1カ月くらいで効果を感じます。

過活動膀胱の症状が現れたらすぐに病院を受診することで治療も短期間で終わります。

電気・磁気刺激による治療法について

副作用などで薬を服用できない方が、電気や磁気刺激によって治療を行います。

骨盤底あたりの神経に、電極や磁極などの専用パットをあてるため、全て服を脱ぐ必要もなく、横になりながら行える治療法になります。

副作用もなく、いずれも30分以内に終了するため高齢者の方も安心して行えます。

電気刺激装置の場合、持ち運び可能の物が開発されていますが、磁気刺激装置は大型なものが多いため、2週間に1回程度の通院が必要になります。

電気や磁気が体内に流れるため、人口骨頭やペースメーカーを入れている人は治療をすることができません。

過活動膀胱の薬以外での治し方とは

過活動膀胱の症状は、初期の段階であれば薬を服用せずに自分で改善することができます。

薬は副作用などにより体に負担がかかる場合があります。

できることであれば薬に頼りすぎることなく治していきましょう。

薬を服用しない方法の一つとして、水分量を減らしたり、トイレの間隔を少しずつのばす膀胱訓練、骨盤底筋を鍛える骨盤底筋体操などがあります。

各改善法を詳しく説明します。

水分摂取量を減らすことによる改善方法

過活動膀胱の場合、膀胱に少し尿が溜まっただけでも尿意を感じてしまいます。

体に支障がない程度の水分量が大前提となりますが、水分の過剰摂取は頻尿の症状を悪化させ、過活動膀胱が盛んになってしまいます。

利尿作用がある水分は避け、水分を適量取ることを意識しましょう。

体にとって余分な水分はすぐに尿に変わってしまいます。

膀胱訓練による改善方法

膀胱訓練とは、膀胱に尿を溜める訓練になります。

膀胱に溜まる尿が少ないという状態が繰り返されると、もともとの容量よりも少なくなってしまいます。

そのため、過活動膀胱の方は、無理のない範囲ですこしずつ膀胱に尿を溜める訓練を行うことで、頻尿が改善されることがあります。

まずは1回我慢する、5分我慢するなど、できる範囲から進めていきましょう。

慣れてきたら10分、15分とトイレとトイレの間隔を広げ、最終目標3時間を目指しましょう。

初めは尿漏れの不安もあると思うので尿漏れパットなどを当て、訓練することをお勧めします。

骨盤底筋を鍛え改善する方法

骨盤底筋とは、膀胱、腸、子宮を支えている大切な筋肉になります。

年齢や出産などにより、骨盤底筋が緩むと、尿道の周りの筋肉も緩み、尿漏れや頻尿を起こす恐れがあります。

また、僅かな衝撃で尿が漏れてしまうこともあります。

骨盤底筋体操を習慣づけることにより、上記の症状が改善されるとともに、膀胱の訓練にもなるため、過活動膀胱の改善にもつながります。

老若男女、時間、場所を問わない運動になるのでぜひ試してみてください。

過活動膀胱の原因と症状のまとめ

過活動膀胱は、トイレの回数が増える、排尿痛、残尿感、尿が我慢できないなど頻尿の症状が膀胱炎と似ていますが、急激な尿意、排尿後すっきりするのが特徴となります。

急激な尿意により、トイレに間に合わず尿漏れしてしまう恐れがあります。

原因として、原因が特定できない突発性の過活動膀胱をはじめ、脳血管障害や脊髄損傷などの神経トラブル、膀胱内の粘膜トラブルなどがあります。

また、男性の場合、前立腺肥大症の影響で過活動膀胱を併発する恐れがあります。

過活動膀胱はの治療は、薬の服用で治療できるものから、自分で改善する方法まで様々あるため、自分にあった治療法を行い、体に負担をかけないようにしましょう。

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